いま「日本の言語文化論」という講義を終えて研究室に戻ってきたのですが、その直後に不動産投資のセールス電話が舞い込んできました。
なんて悪いタイミング!!!!!
というのも、直前の講義でまさにその話をしたばかりだったんです(笑)
日本語と文化の接点ということで、人称詞ー敬称ー敬語と話を進めてきて、今日のテーマはBrown & Levinson のポライトネス理論だったんです。
で、その講義の中で半分脱線話としてセールス電話の特徴について話したばかりだったんです。
こういう書き方をするとちょっと関連性理論にもかぶってしまうと思うんですが、「人に話しかけるときは、いきなり『ちょっとよろしいですか?』と聞くのではなく、ちゃんと名前を名乗って要件を先に言ってから『ちょっとお時間を頂けないでしょうか』と確認しなさい」という話をしたんですね。
そうすることによって、相手にどれだけのコスト(負担)が必要かを計算させることができるし、その計算の結果今は時間がないと判断すれば、断りにくい状況に突入する前にスマートに断ることもできるので、相手のnegative faceを保つことにつながる。
しかし、相手をウンと言わせたいようなトークをする場合、つまりセールス電話などがその典型なんですが、本当の要件は先に言わないで、断りにくい雰囲気を作るための雑談(特に、相手の意見を引き出してから共感的な状況を作り出すというpositive politeness)を行う。その後で真意を話す(つまりセールスの話題をふる)。
先に要件を言わないような発話は、こういったセールストークと同じなので、「先生の研究室を訪ねるときは、こういうトークをしちゃいけないよ!」と言ってきたばかりだったんですよね~。
ちなみに、今日かかってきたセールス電話もそのパターン。最初は、「そろそろ年末も近いので、税金の確定申告などの話で、、、、、、税金対策は何かされていますでしょうか?」みたいな話題をふってきて、30秒後には「ローンでマンションを買えば税金対策ができる」という話題になっていました(苦笑)
もちろん、「そういう話なら結構です。うちはお金がないので」と言って、いつものように問答無用でガチャンと切ったんですが、今日はひと味違いました。
なんと、2秒後にまた電話がかかってきたんです。
しかも第一声が、「あれ?先生、いま電話を切りました?」だって。
分かってるんなら、もうかけて来ないでほしいなぁ、、、、と思ったのもつかの間、
「お金がないんですか? 大学の先生でもそんなに厳しいご時世なんですか」
ときた上で、さらに
「でも、ローンを組めば大丈夫ですから」
という追い打ち。
どうして僕の職業を知っているんだろう?なんてのは愚問ですよね。どうせ名簿業者から買い取った個人情報なんでしょう。私も実際に○○市の医者・弁護士中心の名簿を見たことがありますし、高校の卒業名簿を5000円で売りませんかという勧誘を受けたこともあります。変な世の中ですよね、ほんと。
「なんと言われましても、こういう不動産の話は結構ですから」
と言って再び受話器を置きました。
もちろん、ガチャンと置くまで受話器からはセールスマンの声が響いていました。
後味が悪いものです。
さすがに第三弾はかかってきませんでしたが、最近「マンションを買いませんか?」というセールスが多いので、ほんと辟易しています。
それだけマンション業界も不況なんですねぇ。
もしヒマでヒマでどうしようもない時があったら、談話分析のデータ採取がてらに録音でもしてみようかなぁ......
この前買ったばかりのICレコーダーで。
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