ガラッと変わってしまった、、、、の「ガラ」って?
今年から、ELのデザインがガラリと変わってしまいました。

s_20090711_013 posted by (C)おだ
”EL”とは日本英語学会が発行している学会誌”English Linguistics”の略です。今までは黄緑色だったんですが、どうしてデザインを変えてしまったんでしょうか。。。。
ま、この青色は、嫌いじゃないですけどね。
あと、ひつじ書房さんから出ている『日本語要説』も、版が変わってデザインも変わりました。
こちらは、以前の青いデザインのものを一度授業のテキストとして採用したことがあるので、今回献本を頂いたのもその関係なんだと思います。
しかし、こちらは最新の知見を取り入れて、内容がだいぶ刷新されているようですね。
来年のテキストはこちらを使おうかなぁ、、、、
ところで、冒頭で「ガラリと変わった」と書きましたが、この「がらり」って何なんでしょう?
研究室のパソコンにインストールしてある小学館の『スーパー・ニッポニカ』(あの小学館の『国語大辞典』縮刷版が入っている)で調べてみると、次のように書いてありました。
■ 〔副〕(古くは「ぐゎらり」「ぐはらり」とも表記)
1 堅い物がぶつかり合って立てる音を表わす語。「からり」よりやや濁った感じがある。
2 そこにあるものを全部投げ出す音、また、物が崩れる音などを表わす語。*浄・吉野忠信‐二「一度にぐはらりと投げ倒し」
3 戸、障子などを急に勢いよくあける音、また、勢いよくあけ放つさまを表わす語。*浄・女殺油地獄‐下「くぐりぐはらりとにげ出る」
4 すっかりあけたさま、明るくひろびろしているさまを表わす語。*雑俳・伊勢冠付「くもり日・グヮラリと寺が明いて居」
5 物事、状態が、急にすっかり変わるさまを表わす語。*浄・曾根崎心中「四方八方の首尾はぐはらりと違ふてくる」
6 残るところのないさまを表わす語。すっかり。残らず。*浄・天鼓‐三「十二ひとへひの袴ぐはらりとぬいで」
■ がらり板を取り付けた窓、戸など。
(C)小学館
もとが「ぐゎらり」とあるので、今後は手元にある旺文社の『全訳古語辞典』で調べてみると、
(1)戸・障子を勢いよく開けたときの音。
(2)物がくずれ落ちる音。また、固い物がぶつかり合う音。
(3)物事が急に一変すようす。
とありました。
やはり戸を開けるときのオノマトペだったようですね。よほど大きな門でもない限り、戸はほんの一瞬で空いてしまいます。しかも、戸を開れば(もしくは閉めれば)、それまでの暗かった状況(もしくは明るかった状況)が一瞬で変わってしまうわけですから、何かがすっかり様変わりしてしまうという意に用いられても不思議はないですね。
ちなみに、『広辞苑』(第五版)には、「がら」の当て字として「瓦落」が紹介されていました。音と意味がマッチしてて、上手い当て字ですよね。
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